voodoo歴史1

voodoo歴史2 世界のvoodoo 米国のvoodoo voodooの儀式.魔術
近世になると奴隷として多くのアフリカ人が強制的に世界各地に連れていかれました。それとともにブードゥーは世界中に広がりはじめました。
特に南北アメリカでは多くの有力な司祭や女性司祭が運ばれた為に深くその土地に根付きました。
しかし、当初はアフリカ系の人間のためのブードゥーは密かに行われていました。
その力は白人たちの知る所となりブードゥーはその効果の高さから恐れられる存在となり、奴隷たちにブードゥーを禁じる主人も多くあらわれたために、司祭たちはキリスト教に似せたり、一部を融合させたりし、その秘術を守ったのです。
ブードゥー(ヴードゥー)の歴史は古く、その起源は定かではありません。しかし、その原形となっているのは西アフリカの精霊(聖霊)信仰です。
ブードゥー(Voodoo)の語源は西アフリカのフォン族の言葉Vundun(精霊の意)からきています。
フォン族は精霊(聖霊)の力をあらゆる事に応用しました。
収穫、狩り、部族同士の争い、健康、そして男女の恋愛にも、その力を使用したのです。
   

ハリウッド映画などでは恐ろしい魔術、呪術のイメージが強いですが、それは起源がアフリカである事と特別な道具や薬草を使う事そして無知からの単なる偏見に過ぎないのです。

一例として白人国家では忌み嫌われる蛇は、ブードゥーでは有力な精霊を意味するシンボルなのです。


その他の国でもブードゥーは独自
の発展を遂げていきます。
特にブラジルやキューバ、米国の
南部などでは、ハイチから亡命し
た司祭や現地にすでにいた司祭た
ちがお互いにその術や儀式を融合
し合っていきました。
そのため、現在はブードゥーと呼
ばなくなったものも存在しますし
儀式などもその土地によって大き
く変化していきました。
現在、ブードゥーやブードゥーを
ルーツとするものは、実は世界に
数多く存在するのです。
ブラジル、ハイチ、キューバ
などの南米、カリブ海諸国、
米国では特に広がりを見せま
したが、Voodooはその柔軟
性から各地域の事情により変
化を見せました。
中でも1791年にハイチでは
粗末な武器しか持たないアフ
リカ系の人々が、当時、世界
最強で最高の武器を持つナポ
レオン軍を相手に戦い、独立
したのです。その影にはブー
ドゥー魔術の姿がありました。
ハイチは世界で唯一、ブードゥーにより独立した国家となりましたが、その後は混乱が続きます。
そして、ハイチにとって不幸な事が1957年に起ります。
それはフランシス・デュバリエが大統領に就任した事です。
彼はボコール(ブードゥーの黒魔術師)であり、敵対する政敵やブードゥーの司祭たちを彼が組織したボコールの親衛隊トントンマクートによって排除していきました。
そのため、力のある司祭や魔力の高い女司祭などは近隣諸国に亡命したりして有力な魔術師や司祭を失ってしまうのです。
一説によると彼は悪霊の力を利用するために墓場で生活していた事もあるそうです。
悪政や弾圧は彼の死後、息子に引き継がれ30年にも及びました。
 


そして、アメリカでも南部、特に
ルイジアナを中心としブードゥー
の魔術師や司祭は今も活発な活動
を行っています。
アメリカのブードゥーの特色はそ
れが完全な宗教ではないことです。
その証拠にアメリカで活躍する術
師たちは、ほとんどがキリスト教
信者であり、信仰にはとても厚い
人たちばかりです。

現在、世界中にブードゥー
そのものやブードゥーから
派生した宗教などに関わる
人々はおよそ5000万人と
いわれています。
ブラジルではブードゥーは
カンドンブルという信仰に
なりました。
キューバではサンテロとい
う信仰となりました。
もちろん西アフリカでは現在も
フォン族の人々はブードゥーを
信仰して行っています。
 


彼女はまた敬虔なカソリックでも
あり、毎日教会に礼拝に出かけて
いたそうです。
そんな彼女の活躍でブードゥーは
アメリカ南部に広がりました。
アメリカの司祭や魔術師たちが、
ブードゥーを宗教とはまったく別
に考えて完全に両立させているの
は彼女の影響があるのです。
アメリカのブードゥー司祭は
ほとんどが宗教をもっていま
す。それは19世紀最高の女司
祭(ブードゥーではマンボと
呼ばれる)の影響によるもの
です。
彼女の名はマリー・ラヴォー。 ジャズの発祥地として知られる米国、ニューオリンズに住んでいました。彼女が司祭になる前にも、例えばマリー・ソロップのように力のある司祭はいたのですが彼女は力のある魔術師であっただけでなく、人間としても偉大でした。彼女は老若男女、人種、貧富を問わず救いを求める人は誰でも惜しみなく魔術を施し、死ぬまでに数百万人の
人々に奇跡を起こしたといわれています。
マリー・ラヴォーの墓
ニューオリンズの人々の話では、
マリーは死んで聖霊になったと
言われています。
彼女の墓には今でも訪れる人が
後をたちません。
下の写真は彼女の墓の下部です。
×印は聖霊の彼女に、彼女の魔
力の救いを必要としている人た
ちが、彼女に願いを伝えるため
の証しです。
彼女は死後120年もたった今で
も人々に愛され、尊敬されてい
るのです。
マリー・ラヴォー
1881年没
 

晩年のマリー・ラヴォーと娘の肖像画


ブードゥーの儀式、魔術に関しては祭事(精霊を祝福する祭のような儀式。)以外は、まだそのほとんどが今もベールに隠されたままです。 儀式や魔術、人形の作成などには、
とても多くの種類の薬草が使われ
ます。もちろん多くは秘密であり、
中にはとても手に入りにくいもの
もあるそうです。
ブードゥーの根幹をなすのは
精霊です。
精霊の力によって奇跡が起り、魔術が達成されるのです。
ブードゥーの精霊はそれぞれ
に名前があり、人間のように
様々な個性を持っています。
それぞれの精霊にはそれを表
すシンボルがあり、そのシン
ボルを描いたものがヴェヴェ
(護符)と呼ばれるものです。
余談ですが五年ほど前に、ブードゥー人形の作り方が一部の本に掲載された事がありますが、魔術師の方に見せたら「これはなに?」と笑われてしまいました。
これに関してはご存知の方も多いと思います。
西アフリカではこれをボチオと呼びます。コンゴではパワードールと呼ばれ、ブードゥー魔術の中では、とても有名なものです。
針や釘を刺すことがあるので、日本のわら人形と同一視されがちですがその意味はまったく違います。
願いや魔術により色や形は様々です。
ブードゥーの占いは貝を使います。
その内容はタロットなど比較にな
らない程複雑で、かなりの知識を
学ばなければなりません。

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