ジョン・ディー
John Dee

1527〜1608

エリザベス朝時代、イギリス最高の知識人であり、思想家にして魔術師。占星術師としても有名で、宮廷の代理人として欧州を往来する。その間、新しい知識を諸国からイギリスに伝える。幾何学、地理学、航海学なども彼の貢献するところが大である。
有能な霊媒師を探していた彼はエドワード・ケリー(前科者で札付きの悪だが、霊媒能力は随一だった。)と出会う。
彼らは協力して召霊や天使との交信をするようになる。
その交信を通してエノク語(天使の言葉)を学び、その本も書いている。
しかし、もともとが素姓の全く違う二人であったため、合うはずもなく二人の関係は破綻する。
その後ケリーは投獄され、脱走を試みて事故死する。
ディーは隠棲生活を送りながら魔術の研究を続け、数々の著作を残す事になる。

彼の著作の表紙