カリオストロ伯爵
Duke Cagliostro

1743〜1795

フルネームはアレッサンドロ・カリオストロ。
本名はジュゼッペ・ボルサーモ(Giuseppe Balsamo)。
シチリア島の商人の息子として生まれる。
幼少の頃から素行が悪く、『東方の王国の末裔アシャラ王子である。』、『フリーメーソンの有力な指導者』、『イルミナティの結社員』などと称し、ロシアのエカテーリナ2世、シュトラスブルグのロアン枢機卿など有力者の支持を受け、錬金術や心霊術、予言などを行った。
1785年、マリーアントワネットを相手に詐欺事件を起こして投獄される。釈放後、三年間の行動は一切不明。
一説によれば、この三年間にサン・ジェルマン伯爵によって聖堂騎士団の数々の魔術を授けられたとも言われる。
それを裏付けるように、釈放後3年後から3年間で実に5万人の重症患者や不治の病人を完治させた。さらに驚く事に貧しい人からは一切報酬を受け取らなかった。
しかし、愛人の密告により異端審問(いわゆる魔女裁判)にかけられ、死刑を宣告される。
その後終身刑に減刑されるものの、獄中で毒殺される。

彼は謎の三年間に本当にフリーメーソンのメンバーになったともいわれる。